地方創生を妨げる、地域の深刻な不感症

地方創生の現状

地方創生が叫ばれていますが、今一つ上手く行っていないように感じております。

アベノミクスの看板政策と言われながらも、何となく掛け声だけで終わってしまっている

気がしてなりません。

プレミアム商品券に代表されるように、大きな予算を使い、全国各地で同じような試みを施してはいるものの、地域固有の「課題解決」には到底繋がっておりません。

金太郎あめのような、画一的な対処療法をとっても、上滑りするだけなのです。

今、地方で起こっていることは何か?

地域固有の課題とは一体どのような課題が考えられるのでしょうか?

考えてみましょう!

 

地域固有の課題とは

例えば、魅力的な観光資源に恵まれていないというのがあるでしょう。

「温泉」が出ない。「海」がない。「山」がない。「人」がいない等々。

挙げていくときりはありません。

次に、インフラなどの環境(ハード面)でのマイナスです。

新幹線が通っていない。高速道路がない。空港や主要駅から距離がある等。

あとは、冬は猛烈に寒い、反対に夏の猛暑などの気候要因もあるでしょう。

さらには、地域振興を進めていくリーダーの育成がなされていない。

そもそも、若手の流出に歯止めがきかない。

企業の誘致の失敗や大学の閉鎖等々。

 

そのような地域ごとに存在する諸課題を特定し、解決する筋道を立てていく

ことが求められます。

もちろん、これらの諸課題は、全て解決できるものばかりではありません。

むしろ、解決不可能なものをどのように、その影響力を小さくしていくか?

他のプラス要素を最大限に引き出すことも求められます。

非常に時間のかかる作業とも言えます。

 

「このままでいいや」病

地域活性化の仕事に携わっていると感じることは、このような地域の諸課題を解決していくことより、(むしろ前提というべきかもしれませんが)

そもそも、そのような諸課題を、地域住民や自治体関係者、あるいは地域で事業展開する経営者たち自身が「課題」と感じていないことではないかと感じます。

 

つまり、「このままでいいや」という、感覚です。

そんなに贅沢は出来ないけど、何とか食べているし、先の世代のことは心配だけど

まずは我々世代だけでも、この土地で生きていけたらそれでいいか。

 

このような危機感の欠如、言い換えると「課題」を課題と感じない。「課題」を探求しようとしない。課題に対する「不感症」状態が、もっとも地方創生や地域活性化を妨げている

根本原因ではないかと思います。

 

目指すは地域の意識改革

かといって住民に、必要以上に危機感をあおる必要もありません。

ただ、中長期的な視野を持って、将来世代のために、今できることを考えていくという

意識醸成を、自治体を中心として、もっともっと取り組んでいくべきではないか?

と考えるのです。

 

外部の人、第三者の客観的な意見や提言も取り入れるべきです。

専門家やコンサルタントだけでなく、学生や企業人材も、地域に足を運んでもらい

その地域ごとの課題を探し出し、解決していくといった、仕組みづくりを促進していく必要があります。

 

2030年には65歳以上の高齢者は30%を超えると言われています。

人口減少に歯止めがかからない、近い将来に、大半の自治体消滅すると囁かれている今。

取り組むべきは、商品券のばらまきではなく、「地域課題」を「課題」であると認識する意識改革、あるいは、「地域課題」への探求心の醸成ではないでしょうか?

 

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