内閣府が平成30年度「地方創生推進交付金事業」において、採択された市町村の一覧をホームページでアップしている。
全国で、対象となる事業は2,236、交付金の総額は約600億だ。
採択されている事業テーマは、大きく分けると以下のとおりにカテゴライズされる。
(1)しごと創生
(2)地方へのヒトの流れ
(3)働き方改革
(4)まちづくり
また、各事業で評価されるポイントとして、「先駆性」があげられている。
「先駆性」とは、
・自立性・官民協働・地域間連携・人材の確保や育成などが具体例として列挙されている。
各事業を見ると、気づくのが「ひとづくり」と「まちづくり」に集中しているという点だ。
「ひとづくり」は担い手確保、人材育成、人材の還流、アントレプレナー育成など
一方、「まちづくり」では、観光振興、地域ブランド開発、インバウンド推進などと表現は多岐にわたる。
流れは、いかに地域でリーダーシップを持った人材を確保し、そのリーダーを中心とした体制を構築しつつ、その中で人材を育成していくということが求められている。
昨年、私が奈良県大和高田市で関わったのも正にその取り組みであった。
http://officetahara.com/archives/606
地域人材の育成がいかに大事かを改めて実感する一方、それが一筋縄ではいかず、時間もかかることを身をもって体感した。
一昔前の地域振興にみられた、目に見える地域資源をもとに、手っ取り早く「地域ブランドもどき」商品や、観光ツアーを仕立てるような取り組みは減ってきている。
地方での「まちづくり」と「ひとづくり」は待ったなしの状況だ。
「地方創生は人づくりから」今まさに、それが叫ばれている。
地域人材育成コンサルタント
株式会社オフィスたはら 田原洋樹
(講演依頼、取材はこちらまで)
http://officetahara.com/new%e3%80%80page%e3%80%80