PBLの可能性
最近、人材育成をしたいというクライアント様の要望に、PBL型の研修を提案する機会が増えています。
Project Based Learning あるいは
Problem Based Learning とも言いますが
最近、大学などで取り入れられている、座学型の一方的な講義ではなく、学生が主体となって、リアルな課題に向き合い、それを解決していく学習メゾットです。
私自身、大学の客員教員として、この学習手法を取り入れていますが
新しい教育スタイルとして、注目を浴びています。
企業研修の限界
このPBL型手法を、企業の人材育成研修にも応用しようと考えています。背景には、企業を取り巻く環境が、今までになく、問題が多様化・複雑化しており、従来の固定されたテーマでの研修が、それほどマッチングしなくなって来たことがあります。
お決まりの、階層別研修やテーマ別研修では、研修のための研修で、実際に現場で活用できないといった声が大きくなってきたのです。
せっかく高い研修費用を投入するのですから、その成果を
何らかの形として残したいというクライアント様の思いは、当然です。
徹底したカスタマイズ【手作り】研修を
上記のような背景で、すべてカスタマイズを基本とした
リアル課題解決研修を実施する機会が増えています。
たとえば、営業力強化というテーマであれば、
実際に3か月間で、某クライアントを攻略する!
というリアルなミッションを掲げ、キーパーソンの攻略~
先方ニーズの仮説検証~アプローチ~企画提案~プレゼン~クロージングと、実際に営業活動を行いながら、その都度で必要な考え方やスキルをインプットしていきます。
研修というよりは、営業ミーティングを開催している印象です。
また、必要に応じて、営業同行もします。
プロジェクトメンバーは5名~最大10名程度です。
成果を追求しながら、営業人材の育成も図っていくというスタンスです。
研修会社の新しいカタチ
もちろん、このスタイルは研修会社にとっては、手間暇は
今までの3倍程度かかります。
事前準備や、プロジェクト期間中の活動も負荷がかかります。
講師や研修営業担当とすれば、大変な覚悟が要ります。
だからこそ、小回りが利く、小規模の研修会社でないと
出来ないことであると実感しています。
新しい人材育成研修のスタイルとして。
株式会社オフィスたはらは、企業版PBL型研修に尽力します。
株式会社オフィスたはら
人材育成コンサルタント 田原洋樹